- 2022年3月31日
意識という科学では説明できないもの – マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない』(2015)
マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない』(2015) 意識と脳の狭間 意識のハードプロブレム(Hard problem of consciousness)として知られる哲学、脳科学上の難問がある。 […]
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マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』(2013) 世界は存在しない? 世界はなぜ存在しないのか――― 常識的な判断に逆らった極めて挑発的な問いだが、本書での結論は非常に穏当なものだ。 […]
Cynicismの意味と語源とは? 英語のcynicalという言葉には、「冷笑的な」という意味がある。英英辞書を引いてみると次のように書かれている。 1. Believing that people […]
犬と呼ばれた哲学者 John William Waterhouse – Diogenes (1882) 古代ギリシア語で「犬」のことをキュオーン(kyon)という。その形容詞キュニコス( […]
ジョン・ロック『知性の正しい導き方』(1706) 知性が陥る欠陥 イギリス経験論の祖、ジョン・ロックが一般読者向けに執筆した作品。 1697年から執筆されたようだが、生前には出版されることがなく、1 […]
プラトン『リュシス』(390 BC?) 紐帯の原理としての友愛(philia) 副題は、「友愛について」。 ここで論じられている友愛(philia ピリア)は、現代の友情(friendship)より […]
『恋がたき』または『恋人たち』。 副題は、「哲学について」。トラシュロスのまとめた36篇の中のひとつだが、この1篇もまた、プラトンの偽作として疑われている。 現代の計量文献学による研究では、この作 […]
偽書と疑われた作品 プラトンの作品として現代まで伝わっているものは、帝政ローマ期にトラシュロスがまとめた36編が基本となっている。『アルキビアデス』はその中に含まれる作品だが、古代、中世、近代を通じ […]
古代ローマ帝国2代皇帝ティベリウスの廷臣であったトラシュロスのまとめたプラトン全集は、現代に至るまでプラトンの著作を編集する際の基礎となってきた。 帝政ローマ期には、すでに真偽不明なプラトン名義の著 […]
中島義道『哲学の道場』(1998) 日常誰でもが出会う事柄に対して半病的なこだわりをもち、それに対して全身でぶつかってゆき答えを求めようとする無謀でいくぶん滑稽な(まさにトン・キホーテ的な)営みこそ哲 […]