- 2024年2月18日
【科学思想史】臨床医学の始まり
臨床的知識とは? 医療の現場では、医療従事者に全く異なる二つの資質が求められている。一つは、科学的な病理学的知識だ。そして、もう一つが、経験に基づく臨床的な知識だ。 病理学では、作用する要因を特定し […]
臨床的知識とは? 医療の現場では、医療従事者に全く異なる二つの資質が求められている。一つは、科学的な病理学的知識だ。そして、もう一つが、経験に基づく臨床的な知識だ。 病理学では、作用する要因を特定し […]
意識の科学的探究へ 意識を定義してください――― そう言われたら、あなたはどう答えますか? 意識ってなんだろう? 心?それとも、脳? 実証研究を基礎としてきた近代科学において、「意識」は、極 […]
スティーブン・ピンカー『言語を生み出す本能』(1994) 言語は本能か? 子供は、言葉に関して何も知らないまま生まれてくる。 生まれてきた子供は、適切な社会関係の中で言語に触れ、学習していかなければ […]
中村雄二郎『臨床の知とは何か』(1992) 臨床の知の発見 近代科学は普遍性、客観性、論理性を中心原理として現実を対象化した。だが一方で、排除されてしまった異なる現実が存在するのではないか? それを […]
村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986) 科学における経験的事実への懐疑 近代科学は、実験と観測的事実の積み重ねによって発展してきた――― これは多くの人が抱く科学的知識に対する通念だろう。だが、 […]
村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(1977) 近代科学の源流 ギリシア文化とキリスト教的世界観――― 近代科学はこの二つの文化を背景として成立した。 近代文明は、通説的な理解では、中世的宗教観を脱 […]
ヒポクラテス 医学の歴史は、ヒポクラテスから始まる。紀元前460年ごろ、イオニアのコス島に生まれたと言われ、ギリシア各地を遍歴した。紀元前370年ごろに亡くなるまでに生涯に大量の著作を残したと言われ […]
プトレマイオスからコペルニクスへ 14世紀初頭、フィレンツェの詩人ダンテによって描かれた『神曲』――― そのなかで語られた世界観は、中世の宇宙像を典型的に表している。 天体はなぜ宙に浮いているのか […]
モノが動くという謎 物が動くというのはどういうことか――― モノは力を加えれば動くし、斜面に置けば転がる。高いところから落とせば落下する。こんな当たり前のことに疑問を抱き、その説明を試みようとした […]
言語相対論からチョムスキーの普遍文法論へ 言語が異なれば、物事の捉え方、把握の仕方が異なる――― このような考えは、言語相対論と呼ばれる。 西欧諸国では、19世紀から20世紀にかけて植民地が拡大す […]