PR|記事内に広告が含まれています。

ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』登場人物一覧

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 文学逍遥

作品概要

  『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(Wilhelm Meisters Lehrjahre)は、1795年から翌年にかけて発表されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる長編小説。近代ドイツ文学における「教養小説(ビルドゥングスロマン)」の原型とされている。

 教養小説は、主人公の自己形成や人格的成長を主題としている。本作では、特に「修業(Lehrjahre)」という言葉が象徴するように、青年が自らの夢や幻想を現実の中で試し、挫折を繰り返しながら、社会の一員として成熟した人格を形成していく過程が描かれている。

 主人公ヴィルヘルムは裕福な商人の家に生まれ、演劇に強く魅了されて舞台の世界に飛び込む。しかし次第に「芸術と現実のはざま」で自身の生き方を模索するようになる。旅や様々な人々との出会いを通じて、彼は欲望と理想の調和を求め、やがて社会における自分の使命を発見していく。

 物語には、ヴィルヘルムの成長を促し、あるいは葛藤を映し出す象徴的な人物たちが登場する。俳優一座の仲間たち、神秘的な「塔の結社」、彼が恋愛対象とする女性たちなどは、それぞれが成長の過程で重要な役割を果たしている。

 この小説は、ゲーテの文学観・人生観を色濃く反映した作品である。演劇への傾倒はゲーテ自身の若き日の情熱を投影しており、「個人の自由な発展」と「社会との調和」というテーマは、啓蒙主義からロマン主義へと移行する彼が生きた時代の精神的課題を象徴している。

登場人物一覧

*ネタバレなし版

ヴィルヘルム
 主人公。父は富裕な商人で投資家。
マリアーネ
 女優。ヴィルヘルムの恋人。
バルバラ
 マリアーネに仕える女中。
ノルベルク
 マリアーネへの求婚者。
ヴェルナー
 商人。ヴィルヘルムの友人で将来の妹婿。
メリーナ
 俳優。ヴィルヘルムの資金で劇団を立ち上げる。
メリーナ夫人
 女優。メリーナと駆け落ちし捕まったが、ヴィルヘルムの口添えでメリーナとの結婚を正式に許される。
フィリーネ
 女優。ヴィルヘルムの商用旅行の途上で知り合う。ヴィルヘルムとともにメリーナの劇団に加わる。
ラエステル
 俳優。フィリーネととも旅をしていた旅一座の元団員。
ミニヨン
 軽業師の一座で働かされていた孤児。12歳の女の子。ヴィルヘルムに引き取られる。
竪琴弾き
 ヴィルヘルム一行と飲み屋で偶然に知遇を得て、その後ヴィルヘルムと旅を共にする。
伯爵
 遠征途上の侯爵を歓待するために、メリーナの一座を自分の館に招く。
伯爵夫人
 ヴィルヘルムに好意を抱く。
男爵
 伯爵の親類。ドイツ演劇の愛好者。
ヤルノ
 侯爵に仕える募兵官。
侯爵
 一国の領主。軍隊を率いて遠征途上、伯爵の招きに応じて彼の館に逗留する。
フリードリヒ
 フィリーネに仕えている少年。
女騎士(アマツォーネ)
 美しい貴婦人。盗賊に襲われ負傷したヴィルヘルムを助ける。伯爵夫人と面影が似ている。ヴィルヘルムのあこがれ。
ゼルロ
 劇団の座長。ヴィルヘルムの知己。
アウレーリエ
 ゼルロの妹。フェーリクスという子を自分の手元で育てている。
フェーリクス
 アウレーリエの下で育てられている3歳の男の子。
ロターリオ
 男爵。愛称ロータル。
リューディエ
 ロターリオの恋人。
テレーゼ
 ロターリオのかつての婚約者。
ナターリエ
 ロターリオの妹。

次ページ
登場人物一覧【完全版】(ネタバレあり)

コメント

タイトルとURLをコピーしました