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文学逍遥
  • 2019年6月5日

上野の下町気質 – 井伏鱒二『駅前旅館』(1957)

 昭和30年前後の東京、上野。 上野駅前の旅館が舞台。  当時は駅前に呼び込みをしている旅館というのがたくさんあったらしい。当然だが、この時代は、旅先の宿を予約するというのがままならなかった。そこで重 […]

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文学逍遥
  • 2019年6月2日

敗戦後世相の哀愁とおかしみ – 井伏鱒二『本日休診』(1950)

 舞台は、東京鎌田、六郷川沿いにある産婦人科医院。戦災で焼けた医院を立て直して、新たに再出発した。 医師の八春は、甥の伍助に院長の座を継がせて病院経営を任せている。自分は後見人に退いた。が、なぜか院長 […]

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文学逍遥
  • 2019年6月1日

傷痍軍人の悲喜劇 – 井伏鱒二『遙拝隊長』(1950)

井伏鱒二『遙拝隊長』(1950) 「ばか野郎。敵前だぞォ、伏せえ」  元陸軍中尉の岡崎悠一は、通りすがりの人々に誰彼と見境なく、突然、怒鳴りつけ、戦時中さながらの号令を発している。彼は、戦争がいまだに […]

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文学逍遥
  • 2019年5月25日

田舎の巡査のドタバタ駐在日記 – 井伏鱒二『多甚古村』(1939)

井伏鱒二『多甚古村』(1939)  多甚古村―――  読み方は「たじんこむら」。裏手に山を控え、岸辺近くの南方のどこかの農村、ということまでしか分からない。 「国家危急の際」という言葉が作中、何度か出 […]

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文学逍遥
  • 2019年5月23日

敗戦後の人々の強かな姿 – 井伏鱒二 短編作品 その2

『追剥の話』  とある村の寄り合い所(共同作業場)。敗戦から2、3ヶ月が過ぎて追剥や強盗が増えてきたというので、各集落で集まって対策を練っている。「盗難対策提案緊急会議」と戦時さながらな大仰な名前が付 […]

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文学逍遥
  • 2019年5月22日

勘定取立て珍道中記 – 井伏鱒二『集金旅行』(1935)

井伏鱒二『集金旅行』(1935) 「しかし、それはお止しになったらどうです。あなたが是非とも行くと仰有るなら僕は妨害しませんが、それとこれとは問題の性質がちがいます。こちらは岩国の町だけではない、福岡 […]

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文学逍遥
  • 2019年5月21日

飄々とした表現の粋 – 井伏鱒二 短編作品

 飄々として、軽妙な人物像。淡々として、起伏のない情景描写。 何が面白いのか、と言われれば、説明に困るような作品。。。それが井伏鱒二の短編に感じることだ。 しかし、文章は平易かつ的確で、目の前にありあ […]

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文学逍遥
  • 2019年5月20日

手に届かないもの – 井伏鱒二『屋根の上のサワン』(1929)

井伏鱒二『屋根の上のサワン』(1929)  わたしは足音を忍ばせながら傷ついたがんに近づいて、それを両手に拾いあげました。そこで、この一羽の渡り鳥の羽毛や体の温かみはわたしの両手に伝わり、この鳥の意外 […]

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文学逍遥
  • 2019年5月20日

度重なる改稿を経た意味 – 井伏鱒二『山椒魚』(1929)

井伏鱒二『山椒魚』(1929) 度重なる改稿  初出は『幽閉』という題で、1923年(大正12年)に早稲田の同人誌に発表されたもの。その後、大幅に改稿されて、1929年(昭和4年)、『山椒魚』という題 […]

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床屋政談
  • 2019年4月23日

信仰心の近代化の試み – スピノザ『神学・政治論』(1670)

スピノザ『神学・政治論』(1670) 思想・表現の自由を保障するための条件  スピノザといえば。。。  人格神を認めない理神論・汎神論と自由意思を否定した徹底した決定論 ―――  という印象が強いが、 […]

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