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哲学談戯

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意識という科学では説明できないもの – マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない』

マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない - 21世紀の精神のための哲学』(2019)Markus Gabriel, Ich ist nicht Gehirn: Philosophie des Geistes für das 21. Jah...
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新しい実在論 – マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』(2018)Markus Gabriel, Warum es die Welt nicht gibt, 2013世界は存在しない? 世界はなぜ存在しないのか——— 挑発的な問いだが、本書での結...
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樽のディオゲネス – 犬と呼ばれた哲学者

犬と呼ばれた哲学者──ディオゲネスJohn William Waterhouse - Diogenes (1882) 古代ギリシア語で「犬」のことをキュオーン(kyon)という。その形容詞キュニコス(Kynikos)は、「犬のような」という...
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キュニコス派(犬儒派)の思想と哲学 – 自然にしたがって生きよ

シニシズム(Cynicism)の意味と語源とは? 英語のシニカル(cynical)という言葉には、「冷笑的な」「人間の誠実さを信じない」といった意味がある。英英辞典 Lexico.com には、次のように定義されている。Believing ...
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「友愛(フィリア philia)」:人と人との間を結びつける紐帯の概念 – プラトン『リュシス』を読む

プラトン『リュシス』(390 BC?)紐帯の原理としての友愛(philia) 副題は、「友愛について」。 ここで扱われる「友愛(philia)」は、現代でいう「友情(friendship)」よりもはるかに広い意味をもつ。 古代ギリシアにおけ...
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ソクラテスの問い──学ぶとは、知識を得ることか、自己を知ることか – プラトン『恋がたき』を読む

プラトン『恋がたき』哲学を学ぶとはどういうことか? プラトンの対話篇のひとつに、『恋がたき(あるいは『恋人たち』)』という作品がある。副題は「哲学について」。この作品は、伝統的にプラトンの著作とされてきたが、現代の計量文献学の分析によれば、...
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プラトン『アルキビアデス』を読む──「知っている」とはどういうことか?初期対話篇におけるソクラテス像の輪郭

偽作とされた『アルキビアデス』 プラトンの作品として現代まで伝わっているものは、帝政ローマ期にトラシュロスがまとめた36編が基本となっている。その中には『アルキビアデス』と題された作品も含まれており、古代から近代に至るまで、長らくプラトンの...
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徳は教えうるか?──『クレイトポン』に見るソクラテスの実像と哲学的問いの本質

プラトン『クレイトポン』『クレイトポン』の真偽問題 古代ローマ帝国の第2代皇帝ティベリウスの廷臣であったトラシュロスは、プラトン全集を編纂し、これが後世のプラトン著作編集の基礎となった。すでに帝政ローマ期には、プラトン名義の真偽不明な著作が...
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なぜ人は愛するのか?──エロスへの賛歌 – プラトン『饗宴』を読む

プラトン『饗宴』(385 BC?)エロスをめぐる問い──哲学的文学作品 彼女は言った。『では、以上をまとめると、こうなる──エロスは、よいものを永遠に自分のものにすることを求めているのだと』 舞台は、前416年のアテナイ。ソクラテスは53歳...
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プラトン中期の代表作『パイドン』における魂の不死とイデアの世界──想起説とイデア論

絵画:ジャック=ルイ・ダヴィッド『ソクラテスの死』(1787)プラトン『パイドン』(385 BC?)魂という不滅不変の存在──見ることのできないものを知る 『パイドン』は、ソクラテスが死刑執行の場で毒杯を仰ぐ最期の姿を描いた対話篇。哲学的に...
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