羊のぼう

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晴筆雨読

仏教の原点を問う:ブッダ本来の教えとは?──非我の理解と執著の断絶

ブッダ本来の教えを知るために ガウタマ・シッダールタ(ブッダ)は、紀元前5世紀頃、インド北部、現在のネパール国境付近にあったシャーキャ国の王族として生まれた。彼は29歳で出家し、6年間の厳しい修行を経て、ブッダガヤのアシヴァッタ樹(ピッパラ...
晴筆雨読

日本人の知らない日本の宗教 – トーマス・カスーリス『神道』

トーマス・カスーリス『神道』(2004)神道の本質に迫る異文化的視座 2004年刊行。翻訳は2014年。 著者トーマス・カスーリス氏は、アメリカにおける日本思想および宗教哲学の第一人者である。 神道は、日本人にとっても把握しにくい、曖昧で多...
科学半解

近代医学の転回点:科学的病理学と臨床知の対話

臨床的知識とは何か? 現代の医療現場では、医療従事者に対して性質の異なる二つの知的能力が求められている。一つは、病理学や薬理学といった基礎医学の知識に基づき、病気の原因や症状を科学的に分析・診断する「科学的知性」である。そしてもう一つは、患...
科学半解

「臨床の知」と生命倫理——経験に根ざした知性の可能性 – 中村雄二郎『臨床の知とは何か』

中村雄二郎『臨床の知とは何か』(1992)臨床の知の発見 —— 近代科学の限界ともう一つの現実 近代科学は、普遍性・客観性・論理性を中心的な価値とし、世界を分析的に把握する方法を発展させてきた。この枠組みでは、現実は因果律に従う対象として切...
哲学談戯

〈近代知〉の限界とオルタナティヴ──中村雄二郎『哲学の現在』を読む

絶版本を読む絶版本の世界へようこそ。あえて絶版本を読み、それを紹介するという誰得?な企画です。中村雄二郎『哲学の現在』(1977)近代知性のオルタナティヴ(Alternative) 本書は、自我・身体・認識・宇宙像(cosmology)とい...
科学半解

意識はどこから来るのか──情動・言語・他者から見る自己の起源

はじめに:意識の起源を問う 「意識」とは何か。この問いに明快な答えを出すことは、現代の脳科学や哲学においてもなお困難を極める。意識とは単に自己が世界を感じる感覚なのか、それとも記憶や言語と不可分の高度な情報処理の現れなのか。いずれにせよ、意...
科学半解

「意識」はいかにして科学の対象となったか──心理学から脳科学への展開

意識とは何か?──科学が挑んだ「不可視の現実」 心とは何か?そして、「意識」とはどこにあるのか?── 実証主義を基盤とする近代科学において、「意識」という現象は長らく、捉えがたい対象であり続けた。科学的手法の前提となる「客観的観察」の枠組み...
哲学談戯

パスカルの賭け──理性の時代に抗した思想:パスカルの信仰とその逆説

理性による信仰の意義の証明 17世紀フランスの思想家ブレーズ・パスカルの遺稿集『パンセ』は、人間の現実を鋭く観察した人文主義(モラリスム)文学の傑作として知られている。しかし、この書物は彼の死後、未整理の断片を編者が寄せ集めて編纂したもので...
哲学談戯

「考える葦」としての人間──パスカル『パンセ』の人間観を読み解く

パスカル『パンセ』(1670)パスカルが生きた時代と『パンセ』の背景 ブレーズ・パスカルが生きた17世紀のフランスは、長く続いた宗教戦争の混乱を脱し、絶対王制の確立へと向かう安定期に入っていた。「フロンドの乱」によって一時的に社会は揺らいだ...
哲学談戯

パスカルとジャンセニスム──『パンセ』に込められた信仰と理性の対話

ジャンセニスムの源流とヤンセニウス ジャンセニスム(Jansenisme)は、17世紀のカトリック教会内部で起こった改革的信仰運動である。その思想的源流は、オランダの神学者コルネリウス・ヤンセン(ラテン語名:ヤンセニウス、1585–1638...
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