- 2016年10月11日
【科学思想史】宇宙像の変遷
プトレマイオスからコペルニクスへ 14世紀初頭、フィレンツェの詩人ダンテによって描かれた『神曲』――― そのなかで語られた世界観は、中世の宇宙像を典型的に表している。 天体はなぜ宙に浮いているのか […]
プトレマイオスからコペルニクスへ 14世紀初頭、フィレンツェの詩人ダンテによって描かれた『神曲』――― そのなかで語られた世界観は、中世の宇宙像を典型的に表している。 天体はなぜ宙に浮いているのか […]
モノが動くという謎 物が動くというのはどういうことか――― モノは力を加えれば動くし、斜面に置けば転がる。高いところから落とせば落下する。こんな当たり前のことに疑問を抱き、その説明を試みようとした […]
弓削達『ローマはなぜ滅んだか』(1989) 人類史上初の世界帝国ローマは、いかにして滅んだか――― これは、人類史の中で最も魅力ある主題のひとつだろう。本書は、そうした問いに、ローマ繁栄の裏にある […]
ミネルウァの意に添わないなら、あなたは語ることもつくることもいっさいできないだろう。これこそあなたの判断であり、良識である。けれども、将来あなたが何かを書いたなら、まずそれを批評家のマエキウスと父上 […]
アリストテレス『詩学』(4c BC) 「詩」の体系的な把握 アリストテレスは、芸術の本質を「再現」(Mimesis)として捉えている。再現することは、自然を学ぶことであって、人間の本性に由来する。そ […]
アリストテレス『弁論術』(4c BC) 私は語り終えた。諸君はしかと聞いた。事実は諸君の手中にある。さあ、判定に入り給え。 対話への信頼 よりよい答えというものは、討論や議論の中で生まれてくる。そ […]
樺山紘一『ルネサンス』(1993) 近代性の裏に隠れたルネサンスの異なる側面 人間中心主義と合理主義的精神——— 14世紀は、古典文芸の復興の時代であり、中世的な宗教的盲目から解放された時代だ。この […]
左右盲とは? 右と左の区別が咄嗟にはつかないこと、またはそのような人の、自称。 色盲などといった既存の言葉から造られたただの俗語であり、このような病名や学術用語が実際にあるわけではない。 ごく一般 […]
市川浩『<身>の構造』(1985) 初出は1985年。文庫化は1995年。 『精神としての身体』(1975) 発表以降の小論をまとめた論文集。発表された媒体は、新聞、週刊誌、学術誌と多岐に亘っ […]
市川浩『精神としての身体』(1975) 身体への問い 1975年初出。講談社文庫版は1992年の出版。 身体論を展開した哲学者、市川浩氏の最初の論考。 西欧の近代哲学は17世紀以来、認識論を中心に […]