ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』登場人物一覧
ヴィルヘルム
主人公。父は富裕な商人で投資家。
マリアーネ
女優。ヴィルヘルムの恋人。ヴィルヘルムとの間にフェーリクスを生む。
バルバラ
マリアーネに仕える女中。マリアーネの子フェーリクスをロターリオの子供だと嘘をつき、アウレーリエに預ける。
ノルベルク
マリアーネへの求婚者。
ヴェルナー
商人。ヴィルヘルムの友人で将来の妹婿。
メリーナ
俳優。ヴィルヘルムの資金で劇団を立ち上げる。
メリーナ夫人
女優。メリーナと駆け落ちし捕まったが、ヴィルヘルムの口添えでメリーナとの結婚を正式に許される。
フィリーネ
女優。ヴィルヘルムの商用旅行の途上で知り合う。ヴィルヘルムとともにメリーナの劇団に加わる。
ヴィルヘルムを恋い慕っていたが、ヴィルヘルムの気を引けないと悟って、フリードリヒとともにメリーナ一行のもとを去る。ヴィルヘルムの寝室に現れた幽霊の正体。
ラエステル
俳優。フィリーネととも旅をしていた旅一座の元団員。
ミニヨン
軽業師の一座で働かされていた孤児。12歳の女の子。ヴィルヘルムに引き取られる。
竪琴弾きとその妹スペラータの間に生まれた子。
ヴィルヘルムを恋するあまり、心臓を病んで亡くなる。
竪琴弾き
ヴィルヘルム一行と飲み屋で偶然に知遇を得て、その後ヴィルヘルムと旅を共にする。
名をアウグスティーン。イタリアの侯爵チプリアーニの弟。ミニヨンの父。
スペラータを実の妹と知らずに恋仲に落ち、二人の間にミニヨンを授かる。
自分の運命を呪い、子供を避けるようになる。
伯爵
遠征途上の侯爵を歓待するために、メリーナの一座を自分の館に招く。
ロターリオの義弟。ヴィルヘルムが去ったのち、信仰心に目覚め領地を教会に寄進しようとする。
伯爵夫人
ヴィルヘルムに好意を抱く。ロターリオの妹。
男爵
伯爵の親類。ドイツ演劇の愛好者。
ヤルノ
侯爵に仕える募兵官。秘密結社「塔」の一員。ヴィルヘルムを「塔」の一員として導こうとする。
侯爵
一国の領主。軍隊を率いて遠征途上、伯爵の招きに応じて彼の館に逗留する。
フリードリヒ
フィリーネに仕えている少年。ロターリオの弟。
士官に扮してフィリーネとともにメリーナ一行のもとを去る。
ゼルロ
劇団の座長。ヴィルヘルムの知己。
アウレーリエ
ゼルロの妹。バルバラからフェーリクスをロターリオの子供として預かり、自分の手元で育てる。
ロターリオの元恋人。ロターリオを恋したまま亡くなる。死の間際にロターリオ宛の手紙をヴィルヘルムに託す。
フェーリクス
アウレーリエの下で育てられている3歳の男の子。ヴィルヘルムとマリアーネの間の子。
ミニヨンとともにテレーゼのもとに預けられる。
ロターリオ
男爵。愛称ロータル。秘密結社「塔」の一員。自らの領地を理想の共同社会に改革しようと活動している。
伯爵夫人とナターリエは妹、フリードリヒは弟。
神父(アベ)
秘密結社「塔」の主催者。ロターリオ四兄弟に教育を施す。
ヴィルヘルムを正しい人格形成に導こうとして修業証書を与える。ヴィルヘルムに芝居の道を諦めさせようと舞台に亡霊を寄こした本人。
リューディエ
ロターリオの恋人。神父(アベ)やヤルノらの配慮によって、ロターリオから引き離される。
ヤルノから結婚を申し込まれる。
テレーゼ
ロターリオのかつての婚約者。母親がロターリオのかつての情事の相手だったと誤解されたために、ロターリオが去っていった。
ヴィルヘルムからミニヨンとフェーリクスを預かる。ヴィルヘルムからの結婚の申し込みをいったんは受け入れたが、ロターリオへの誤解が解けたためロターリオと結婚する。
ナターリエ
ロターリオの妹。負傷したヴィルヘルムを助けた女騎士(アマツォーネ)。テレーゼの友人。
最後、ヴィルヘルムと結ばれる。
ナターリエの叔母
手記『美わしき魂の告白』の著者。
チプリアーニ侯爵
イタリアの侯爵。ロターリオの大叔父の友人。ミニヨンの叔父。
ミニヨンの葬儀の際に、ミニヨンの入れ墨を見て自らの姪だと気がつく。
スペラータ
チプリアーニ侯爵、アウグスティーンの実の妹。アウグスティーンの恋人。ミニヨンの母。
ミニヨンは湖で亡くなったと思い込んだまま、そして、アウグスティーンが実の兄であるという事実も知ることのないまま亡くなった。
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