主要登場人物
クリスティーヌ・ダーエ
スウェーデン出身の若きソプラノ歌手。純真で敬虔な性格。亡き父から「音楽の天使」の話を聞かされて育ち、その存在を信じている。エリックに見出され才能を開花させるが、ラウールとの愛とエリックへの同情の間で葛藤する。物語の道徳的中心。
エリック(怪人)
オペラ座の地下に住む天才的音楽家にして建築・奇術の達人。先天的な容貌の醜さゆえ社会から排除され、地下世界に閉じこもる。仮面で顔を隠し、「オペラ座の怪人」として恐れられる。クリスティーヌへの愛を救済の拠り所とするが、その愛は執着と破壊性を帯びる。
ラウール・ド・シャニー子爵
名門貴族の青年。クリスティーヌの幼なじみであり恋人。理性的で誠実な人物で、怪人の存在に懐疑的でありながらも、彼女を救おうと行動する。
フィリップ・ド・シャニー伯爵
ラウールの兄。社交界の有力者であり、弟の後見人的立場にある。怪人の存在には半信半疑だが、ラウールを案じて行動を共にする。物語終盤で悲劇的な最期を迎える。
アルマン・モンシャルマン
オペラ座の新任支配人の一人。理性的で事務能力に優れるが、怪人の存在を当初は迷信として扱う。後に不可解な事件に直面し、その存在を否応なく認識する。『ある支配人の回想』の著者として、物語の証言者的役割も担う。
フィルマン・リシャール
モンシャルマンとともに着任したもう一人の支配人。やや軽妙で現実的な性格。怪人からの要求(「ボックス席5番の専用使用」「月給」など)に翻弄される。
メグ・ジリー
バレエ団の踊り子で、クリスティーヌの友人。母ジリーから怪人の存在についての知識を聞かされている。
ジリーおばさん(マダム・ジリー)
オペラ座の案内係。メグの母。怪人エリックと一定の関係を持ち、その規則や要求を熟知している数少ない人物。怪人との連絡役を務める。
カルロッタ
オペラ座のプリマドンナ(ソプラノ歌手)。高い実力を持つが気位が高く、クリスティーヌに対して嫉妬心を抱く。怪人の干渉により舞台上で屈辱的な出来事に見舞われる。
ダロガ(ペルシア人)
エリックの過去を知る人物。かつてペルシアでエリックと関わりがあり、その危険性と能力を熟知している。ラウールと協力し、地下迷宮での救出劇に関与する。
その他登場人物
ソレリ
上級バレリーナ
ドゥビエンヌ / ポリニー
前支配人
メルシエ
理事
レミー
秘書
ジョゼフ・ビュケ
道具方主任
パパン
防火係
ガブリエル
声楽主任
ラシュナル
厩舎長、調教師
ミフロワ
警視
引用:ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』光文社古典新訳文庫 (2013)




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