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文学逍遥

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いま、ここにある時間を生きる──タイパ時代に読む童話『モモ』

ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波少年文庫 (2005)Michael Ende, Momo, 1973大人のための童話 童話や児童文学のなかには、むしろ大人こそが読むべきではないかと思わされる作品がある。 ミヒャエル・エンデの童話『モモ』もそ...
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【ロシア文学を読むために】ロシア人の名前について

ロシア人の名前のしくみ ロシア人の名前は、「名・父称・姓」によって構成されます。 たとえば、ロシアの文学者の名前を挙げると。。。ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリフョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーレフ・ニコラエヴィチ・トルスト...
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ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』登場人物一覧

作品概要 『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』(Wilhelm Meisters Lehrjahre、1795–96)は、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる長編小説であり、近代ドイツ文学において「教養小説(ビルドゥングスロマン)...
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女性への眼差しの変化 – 太宰治『満願』

「明るさ」への転機 八月のおわり、私は美しいものを見た。朝、お医者の家の縁側で新聞を読んでいると、私の傍に横坐りに坐っていた奥さんが、「ああ、うれしそうね」と小声でそっと囁(ささや)いた。 ふと顔をあげると、すぐ眼のまえの小道を、簡単服を着...
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私たちは決められた運命に対し、どこまで抗い、自由でいられるのか? – カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

ネタバレ注意!作品の核心に踏み込みます。読後に再訪されることを推奨します。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』早川書房 (2006)Kazuo Ishiguro, Never Let Me Go, 2005青春小説? 物語は、31歳になっ...
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虚構と近代刑法 – 川端康成『散りぬるを』

川端康成『散りぬるを』(1933) 初出は、1933(昭和8年)年。 5年前に殺された二人の若い女性――― ある作家が、二人への感傷的な思い出を交えながら、事件の訴訟記録をもとに、犯人の心理を推察していく、という話。残された記録から犯人の精...
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こころの不具 – 川端康成『片腕』

川端康成『片腕』(1964) ふと私には、この片腕とその母体の娘とは無限の遠さにあるかのように感じられた。この片腕は遠い母体のところまで、はたして帰りつけるのだろうか。私はこの片腕を遠い娘のところまで、はたして返しに行き着けるのだろうか。 ...
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頽廃を描き続ける執拗さ – 川端康成『眠れる美女』

川端康成『眠れる美女』(1961) 三島由紀夫は、新潮文庫版に解説を寄せて、この作品を次のように評している。 『眠れる美女』は、形式的完成美を保ちつつ、熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品である。デカダン気取りの大正文学...
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情景に溶け込む心情 – 川端康成 短編作品

情景に溶け込む心情 ── 川端康成 短編作品 川端康成の短編には、風景の一瞬の表情に寄り添うようにして、人の心がそっと描かれている。人間の内面は決して声高には語られず、自然の中に沈みこむように、あるいは逆に、何気ない情景からそっと浮かび上が...
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恋と芸術の狭間 – 川端康成『花のワルツ』

川端康成『花のワルツ』(1937) チャイコフスキーのバレエ曲「花のワルツ」を舞台で踊る二人のバレリーナ、鈴子と星江。 二人は舞台の主役であり、振り付けも二人のために考えられたものだ。若い二人はまだ未熟で、互いを認め信頼しつつも、感情の起伏...
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