方々日誌 Blues Rockの最高峰 – Sonny Landreth – The Road We're On (2003) Sonny Landreth - The Road We're On (2003) このalbumを聞いたときは、ほんと、衝撃的だった。 演奏はほぼguitar、base、drumsだけという非常にsimpleな構成。 Sonny Land... 2015.07.05 方々日誌
晴筆雨読 失われた日本の身体感覚を取り戻す – 養老孟司・甲野善紀『古武術の発見』 絶版本を読む絶版本の世界へようこそ。あえて絶版本を読み、それを紹介するという誰得?な企画です。養老孟司・甲野善紀『古武術の発見』光文社 (1993)失われた身体感覚を取り戻す 一度失われた技術を再び取り戻すことは、極めて困難な試みだ。 甲野... 2015.06.20 晴筆雨読
千言万句 「和歌の前の平等」古代日本人の精神世界 – 渡部昇一『日本語のこころ』 絶版本を読む絶版本の世界へようこそ。あえて絶版本を読み、それを紹介するという誰得?な企画です。渡部昇一『日本語のこころ』(1974)漢語から大和言葉へ ところでヴァイキングにしろアングロ・サクソンにしろ、古代のゲルマン人はキリスト教がくる前... 2015.06.10 千言万句
千言万句 日本語の未来は大丈夫か? – 水村美苗『日本語が亡びるとき』 水村美苗『日本語が亡びるとき』(2008)消えていく言語 一説によれば、現在世界には約5,000から8,000の言語が存在するとされる。数え方にもよるが、少なくとも3000近くあると見るのが一般的らしい。 世界には多種多様な言語が存在してい... 2015.06.05 千言万句
哲学談戯 反時代的思考 – 渡邊二郎・西尾幹二編『ニーチェを知る事典』(2013) 渡邊二郎・西尾幹二編『ニーチェを知る事典』(2013) 1980年に刊行された書籍の文庫化。 文庫本で800ページ近くある(文字通り)大著。ニーチェの専門家に限らず、多様な分野の研究者ら50人以上の執筆陣が、さまざまな面からニーチェ像を浮か... 2015.05.15 哲学談戯
哲学談戯 伝道師としてではなく道化師としての姿 – ニーチェ『ツァラトゥストラ』(1883) 左からルー・ザロメ、パウル・レー、ニーチェ1882年ルツェルンにてニーチェ『ツァラトゥストラ』(1883)道化師としてのツァラトゥストラ ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、4部構成で、1883年から85年にかけて出版された。出版当初は全く反... 2015.05.10 哲学談戯
哲学談戯 理想と被害妄想の狭間 – ルソー『孤独な散歩者の夢想』 ルソー『孤独な散歩者の夢想』(1782)ルソーの遺作 ルソーの遺作となった作品。 題名の「夢想」が示す通り、現実と妄想の狭間を行き来するような内容で終始、ルソーの独白が続いていく。 ルソーは一般的には『社会契約論』を提唱した社会思想家として... 2015.05.05 哲学談戯
哲学談戯 役に立たない哲学 – 中島義道『哲学の道場』 中島義道『哲学の道場』(1998)日常誰でもが出会う事柄に対して半病的なこだわりをもち、それに対して全身でぶつかってゆき答えを求めようとする無謀でいくぶん滑稽な(まさにトン・キホーテ的な)営みこそ哲学なのです。 哲学は、役に立たない——しか... 2015.04.10 哲学談戯
晴筆雨読 本を読んでるとバカになる? – 清水幾太郎『本はどう読むか』 清水幾太郎『本はどう読むか』(1972)読まれる読書から読む読書へ 読書というのは、なんとなく読んでいるだけで、自分が考えたような気になってしまう。しかし、著者に言わせると、それは本に「読まれている」だけで、自分にとって意味のある読書体験に... 2015.04.05 晴筆雨読
哲学談戯 死への欲動と戦争——フロイトが見た人間の攻撃性と文明の限界 – フロイト・アインシュタイン往復書簡『人はなぜ戦争をするのか』(1932) フロイト『人はなぜ戦争をするのか』(1932)外傷性神経症の発症 フロイトは、第一次世界大戦に直面して、人間の破壊的な欲望をまざまざと見せつけられ、それを契機にタナトスという死への欲動を理論化していく。 第一次世界大戦という人類が始めて直面... 2015.04.02 哲学談戯