羊のぼう

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哲学談戯

伝道師としてではなく道化師としての姿 – ニーチェ『ツァラトゥストラ』(1883)

左からルー・ザロメ、パウル・レー、ニーチェ1882年ルツェルンにてニーチェ『ツァラトゥストラ』(1883)道化師としてのツァラトゥストラ ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、4部構成で、1883年から85年にかけて出版された。出版当初は全く反...
哲学談戯

理想と被害妄想の狭間 – ルソー『孤独な散歩者の夢想』

ルソー『孤独な散歩者の夢想』(1782)ルソーの遺作 ルソーの遺作となった作品。 夢想とある通り現実と妄想の間を行き来するような内容で終始、ルソーの独白が続いていく。 ルソーは、一般的には社会契約論を唱えた社会思想家として知られているが、社...
哲学談戯

役に立たない哲学 – 中島義道『哲学の道場』

中島義道『哲学の道場』(1998)日常誰でもが出会う事柄に対して半病的なこだわりをもち、それに対して全身でぶつかってゆき答えを求めようとする無謀でいくぶん滑稽な(まさにトン・キホーテ的な)営みこそ哲学なのです。 哲学は、一切の事柄において、...
晴筆雨読

本を読んでるとバカになる? – 清水幾太郎『本はどう読むか』

清水幾太郎『本はどう読むか』(1972)読まれる読書から読む読書へ 読書というのは、なんとなく読んでいるだけで、自分が考えたような気になってしまう。しかし、著者に言わせると、それは本に「読まれている」だけで、自分にとって意味のある読書体験に...
哲学談戯

死への欲動 – フロイト『戦争と死に関する時評』(1915)

フロイト『戦争と死に関する時評』(1915)世界大戦がもたらした幻滅そしてこの戦争がもたらしたもの、それは幻滅である。 第一次世界大戦のさなかに書かれた論文。フロイトが、第一次世界大戦という未曾有の戦争に直面して、それがいかに衝撃的だったか...
哲学談戯

死への欲動 – フロイト『人はなぜ戦争をするのか』(1932)

フロイト『人はなぜ戦争をするのか』(1932)外傷性神経症の発症 フロイトは、第一次世界大戦に直面して、人間の破壊的な欲望をまざまざと見せつけられ、それを契機にタナトスという死への欲動を理論化していく。 第一次世界大戦という人類が始めて直面...
方々日誌

【四字熟語】読書亡羊 – 出典とその意味

読書亡羊(どくしょぼうよう)『荘子』外篇の駢拇に記された故事より。「書を読みて羊を亡う」と読む。他のことに気を取られて、大事なことを疎かにしてしまうことの例え。出典『荘子』臧と穀との二人、相い与(とも)に羊を牧(やしない)いて、倶(とも)に...
方々日誌

【Roots Music】Bayou – ミシシッピの象徴

Bayouとは? In usage in the United States, a bayou (/ˈbaɪ.uː/ or /ˈbaɪ.oʊ/, from Cajun French) is a body of water typically...
方々日誌

【Roots Music】Mississippi Delta – ブルース発祥の地

Mississippi Deltaとは? The Mississippi Delta is the distinctive northwest section of the U.S. state of Mississippi which l...
方々日誌

【Roots Music】Delta Blues – ブルースの起源

Delta Bluesとは? The Delta blues style of blues is one of the earliest. It originated in the Mississippi Delta, a region o...
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