羊のぼう

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文学逍遥

【ロシア文学を読むために】ロシア人の名前について

ロシア人の名前のしくみ ロシア人の名前は、「名・父称・姓」によって構成されます。 たとえば、ロシアの文学者の名前を挙げると。。。ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリフョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーレフ・ニコラエヴィチ・トルスト...
文学逍遥

【ドイツ文学を読むために】ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』登場人物一覧

作品概要『ヴィルヘルムマイスターの修業時代』は、ドイツの古典主義を代表するゲーテの代表作の一つ。1796年に発表され、ノヴァーリスやトーマス・マンなど後続の作家から教養小説の模範とされた。登場人物一覧*ネタバレなし版ヴィルヘルム 主人公。父...
文学逍遥

女性への眼差しの変化 – 太宰治『満願』

太宰治『満願』(1938)「明るさ」への転機 八月のおわり、私は美しいものを見た。朝、お医者の家の縁側で新聞を読んでいると、私の傍に横坐りに坐っていた奥さんが、「ああ、うれしそうね」と小声でそっと囁(ささや)いた。 ふと顔をあげると、すぐ眼...
文学逍遥

運命を背負うということ – カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

ネタバレ注意!未読の方は、ページを閉じることをオススメします。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』Kazuo Ishiguro, Never Let Me Go, 2005青春小説? 多感な頃の不安定な心理と人間関係、そうした十代の頃の普...
哲学談戯

意識という科学では説明できないもの – マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない』

マルクス・ガブリエル『「私」は脳ではない - 21世紀の精神のための哲学』(2019)Markus Gabriel, Ich ist nicht Gehirn: Philosophie des Geistes für das 21. Jah...
哲学談戯

新しい実在論 – マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』(2018)Markus Gabriel, Warum es die Welt nicht gibt, 2013世界は存在しない? 世界はなぜ存在しないのか——— 挑発的な問いだが、本書での結...
哲学談戯

キュニコス派(犬儒派)の思想と哲学 – 自然にしたがって生きよ

Cynicismの意味と語源とは? 英語のcynicalという言葉には、「冷笑的な」という意味がある。英英辞書を引いてみると次のように書かれている。1. Believing that people are motivated purely ...
哲学談戯

樽のディオゲネス – 犬と呼ばれた哲学者

犬と呼ばれた哲学者John William Waterhouse - Diogenes (1882) 古代ギリシア語で「犬」のことをキュオーン(kyon)という。その形容詞キュニコス(Kynikos)は、「犬の、犬のような」という意味である...
晴筆雨読

自然への尊重と破壊 分裂する日本の自然観 – オギュスタン・ベルク『風土の日本』

オギュスタン・ベルク『風土の日本』(1986)分裂する日本の自然観晩春のある日曜日の午後、妻と私は戸山町のあたりをぶらついていた。まるで田園にでもいる思いだった。うねうねと曲がる小道、ときおり現われ出る緑、小さな丘、藪で覆われた窪地、切れ切...
方々日誌

【花言葉は天才】哲学者の樹 – プラタナス

街路樹のプラタナス 街路樹としてよく見かけるプラタナス。 和名をスズカケノキという。(プラタナスは、正確には、スズカケノキ属に属する樹木の総称。) 日本では、明治初期に新宿御苑や日比谷公園に植樹されたのがはじまりらしい。その後、各地で街路樹...
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