2020-08

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哲学談戯

「友愛(フィリア philia)」:人と人との間を結びつける紐帯の概念 – プラトン『リュシス』を読む

プラトン『リュシス』(390 BC?)紐帯の原理としての友愛(philia) 副題は、「友愛について」。 ここで扱われる「友愛(philia)」は、現代でいう「友情(friendship)」よりもはるかに広い意味をもつ。 古代ギリシアにおけ...
哲学談戯

ソクラテスの問い──学ぶとは、知識を得ることか、自己を知ることか – プラトン『恋がたき』を読む

プラトン『恋がたき』哲学を学ぶとはどういうことか? プラトンの対話篇のひとつに、『恋がたき(あるいは『恋人たち』)』という作品がある。副題は「哲学について」。この作品は、伝統的にプラトンの著作とされてきたが、現代の計量文献学の分析によれば、...
哲学談戯

プラトン『アルキビアデス』を読む──「知っている」とはどういうことか?初期対話篇におけるソクラテス像の輪郭

偽作とされた『アルキビアデス』 プラトンの作品として現代まで伝わっているものは、帝政ローマ期にトラシュロスがまとめた36編が基本となっている。その中には『アルキビアデス』と題された作品も含まれており、古代から近代に至るまで、長らくプラトンの...
哲学談戯

徳は教えうるか?──『クレイトポン』に見るソクラテスの実像と哲学的問いの本質

プラトン『クレイトポン』『クレイトポン』の真偽問題 古代ローマ帝国の第2代皇帝ティベリウスの廷臣であったトラシュロスは、プラトン全集を編纂し、これが後世のプラトン著作編集の基礎となった。すでに帝政ローマ期には、プラトン名義の真偽不明な著作が...
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