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2015年8月

  • 2015年8月25日

入不二基義『相対主義の極北』(2001)

相対主義の自己適用化  2001年の著作。 相対主義は相対性そのものを真理として主張する。そのため自己論駁に陥る。本書はこの自己論駁を内在的に極限まで問い詰めた先にどのような思考が立ち現れてくるかを思索したもの。  まず第1章で、相対主義の考え方を六つの局面へと展開するものとして説明している。 1. […]

  • 2015年8月23日

佐伯啓思『自由とは何か』(2004)

 2004年刊行。 自由という身近でありふれた概念をその思想的な根拠から問い直している。今の日本であまりにも当然のものになりすぎて、切実感の失われた自由というものに対して、いかにその意味を問い直すかが本書の主題だ。 自由の歴史的背景  著者はまず自由という概念が現れた歴史的背景から検討している。 近 […]

  • 2015年8月19日

アイザック・アシモフ『生物学の歴史』(1964)

生物学者としてのアシモフ  アシモフといえば、SF作家として有名だが、同時にボストン大学医学部の生化学の教授でもあった(教鞭は執っていなかったようだが)。 一般向けの科学書(いわゆる、アメリカでよく言うpopular science)を多数執筆していて、本書もその内の一つ。原書は1964の出版。   […]

  • 2015年8月13日

クリス・ギレボー『1万円起業』(2012)

起業することに資金は要らない  原書は2012年の出版。 以前紹介した身の丈起業に近い考え方で、起業をもっと身近なものとして捉えようという本。  従来、起業するといえば、資金を集めて、登記などの手続きをし、人を雇って、開業し、その上で大きなリスクを背負うもの。。。といった印象が一般的だった。 だが、 […]

  • 2015年8月10日

古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』(2014)

統計から見る若者の右傾化  13年末に公開された『永遠の0』のヒットや14年2月の都知事選で田母神候補が20代有権者の24%の得票率を獲得したことなどから若者の右傾化論が取り立たされているが、こうした議論は統計的な何の裏づけもなく信頼できないものが多かった。著者はそれが事実かどうかを内閣府の社会意識 […]

  • 2015年8月5日

安田浩一『ネットと愛国』(2012)

「あの人たちだって、楽しくてしかたないって人生を送ってるわけじゃないんだろ?そりゃあ腹も立つけど、なんだか痛々しくて、少なくとも幸せそうに見えないなあ」  在特会という過激なレイシスト集団がネット上で話題を集めだしたのは、2007年か8年頃だったのではないかと記憶している。彼らの抗議する姿をビデオに […]