ケリー・ジョー・フェルプス(Kelly Joe Phelps)は、主にカントリー・ブルース、デルタ・ブルースを中心に演奏しているブルース・シンガー。デルタ・ブルースにジャズを掛け合わせたような作品が特徴的。ラップスタイル(Lapstyle)のスライドギターを得意としている。(Lapstyle slideは、ギターを膝の上に寝かせて、スティール・ギターのように演奏する方法。)
彼の曲には温かみがあり、なぜかブルースを聞いているというよりもバラードを聞いているような気になる。下の映像も、そんな曲のひとつ。
彼のキャリアはジャズプレイヤーとして始まっている。ジャズのベイシストとして10年ほど演奏した後にブルースに転向。以降、フォークやカントリーなどさまざまなルーツミュージックの要素を取り込んで、独特な、そして非常にブルージーな世界観を作り出した。アメリカーナのどのような曲も、彼独自の一種温かみのあるbluesyな世界へと引き込んでしまう。
弾き語りのブルース・シンガーとしては、非常に独特な世界観を持ったプレイヤーだと思う。
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