- 2016年12月4日
科学における理論負荷性 – 村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986)
村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986) 科学における経験的事実への懐疑 近代科学は、実験と観測的事実の積み重ねによって発展してきた――― これは多くの人が抱く科学的知識に対する通念だろう。だが、 […]
村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986) 科学における経験的事実への懐疑 近代科学は、実験と観測的事実の積み重ねによって発展してきた――― これは多くの人が抱く科学的知識に対する通念だろう。だが、 […]
村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(1977) 近代科学の源流 ギリシア文化とキリスト教的世界観――― 近代科学はこの二つの文化を背景として成立した。 近代文明は、通説的な理解では、中世的宗教観を脱 […]
トーマス・カスーリス『神道』(2004) 2004年刊行。翻訳は2014年。 著者は、アメリカにおける日本思想、宗教哲学の第一人者。神道という、日本人にとってさえ、極めて捉えどころない宗教を外国人 […]
ヒポクラテス 医学の歴史は、ヒポクラテスから始まる。紀元前460年ごろ、イオニアのコス島に生まれたと言われ、ギリシア各地を遍歴した。紀元前370年ごろに亡くなるまでに生涯に大量の著作を残したと言われ […]
プトレマイオスからコペルニクスへ 14世紀初頭、フィレンツェの詩人ダンテによって描かれた『神曲』――― そのなかで語られた世界観は、中世の宇宙像を典型的に表している。 天体はなぜ宙に浮いているのか […]
モノが動くという謎 物が動くというのはどういうことか――― モノは力を加えれば動くし、斜面に置けば転がる。高いところから落とせば落下する。こんな当たり前のことに疑問を抱き、その説明を試みようとした […]
ミネルウァの意に添わないなら、あなたは語ることもつくることもいっさいできないだろう。これこそあなたの判断であり、良識である。けれども、将来あなたが何かを書いたなら、まずそれを批評家のマエキウスと父上 […]
アリストテレス『詩学』(4c BC) 「詩」の体系的な把握 アリストテレスは、芸術の本質を「再現」(Mimesis)として捉えている。再現することは、自然を学ぶことであって、人間の本性に由来する。そ […]
アリストテレス『弁論術』(4c BC) 私は語り終えた。諸君はしかと聞いた。事実は諸君の手中にある。さあ、判定に入り給え。 対話への信頼 よりよい答えというものは、討論や議論の中で生まれてくる。そ […]
中村雄二郎『臨床の知とは何か』(1992) 臨床の知の発見 近代科学は普遍性、客観性、論理性を中心原理として現実を対象化した。だが一方で、排除されてしまった異なる現実が存在するのではないか? それを […]