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科学半解

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近代知への反論 – 中村雄二郎『臨床の知とは何か』

中村雄二郎『臨床の知とは何か』(1992)臨床の知の発見 近代科学は、普遍性・客観性・論理性を中心原理として、現実を対象化してきた。だが、その一方で、こうした枠組みから排除されてしまった「異なる現実」が存在するのではないだろうか。 それを中...
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【科学思想史】臨床医学の始まり

臨床的知識とは? 医療の現場では、医療従事者に全く異なる二つの資質が求められている。一つは、病理学をはじめとした基礎医学の知識に基づいて病気を診断する科学的知性。そして、もう一つが、経験に基づく臨床的な知識によって患者に接する対応力だ。それ...
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【科学思想史】心理学の始まり – 意識の科学的解明へ

意識の科学的探究へ 意識を定義してください――― そう言われたら、あなたはどう答えますか? 意識ってなんだろう? 心?それとも、脳? 実証研究を基礎としてきた近代科学において、「意識」は、極めて捉えがたい存在だった。 客観的な対象としては、...
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SF作家とは違う科学者としての顔 – アイザック・アシモフ『生物学の歴史』

アイザック・アシモフ『生物学の歴史』(1964)生物学者としてのアシモフ アシモフといえば、SF作家として有名だが、同時にボストン大学医学部の生化学の教授でもあった(教鞭は執っていなかったようだが)。 一般向けの科学書(いわゆる、アメリカで...
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脳科学はチョムスキー理論を証明できるのか? – 脳機能の普遍性と情報処理の普遍性の違い

言語相対論からチョムスキーの普遍文法論へ 言語が異なれば、物事の捉え方や把握の仕方も異なる——— このような考え方は、「言語相対論」と呼ばれる。 19世紀から20世紀にかけて西欧諸国が植民地を拡大する中で、非西欧文明との接触が進み、世界の多...
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言語のしくみは脳で解明できるのか? – 酒井邦嘉『言語の脳科学』

酒井邦嘉『言語の脳科学』(2002)脳科学が証明する言語の機能 2002年刊行。 ちょっと古めの本。脳科学が言語処理に関する脳機能のどこまでを証明できているのか、当時の研究成果を解説している。言語処理における脳の機能局在、モジュール仮説、プ...
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