科学半解 言語の遺伝子は存在するの? – スティーブン・ピンカー『言語を生み出す本能』 スティーブン・ピンカー『言語を生み出す本能』(1995)Steven Pinker, The Language Instinct: How the Mind Creates Language, 1994言語は本能か? 子供は、言葉に関して何... 2021.02.01 科学半解
科学半解 科学における理論負荷性 – 村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986) 村上陽一郎『近代科学を超えて』(1986)科学における経験的事実への懐疑 近代科学は、実験と観測的事実の積み重ねによって発展してきた――― これは多くの人が抱く科学的知識に対する通念だろう。だが、実は、近代科学の歴史を詳細に検証してみると、... 2016.12.04 科学半解
科学半解 近代科学と宗教の接点 – 村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(1977) 村上陽一郎『科学・哲学・信仰』(1977)近代科学の源流 ギリシア文化とキリスト教的世界観――― 近代科学はこの二つの文化を背景として成立した。 近代文明は、通説的な理解では、中世的宗教観を脱し、古代ギリシア思想を復興させたことで始まったと... 2016.12.03 科学半解
科学半解 【科学思想史】医学の歴史 – ヒポクラテス, ガレノス, ハーヴェイ ヒポクラテス 医学の歴史は、ヒポクラテスから始まる。紀元前460年ごろ、イオニアのコス島に生まれたと言われ、ギリシア各地を遍歴した。紀元前370年ごろに亡くなるまでに生涯に大量の著作を残したと言われている。 ヒポクラテスによって医学の歴史が... 2016.10.12 科学半解
科学半解 【科学思想史】宇宙像の変遷 プトレマイオスからコペルニクスへ 14世紀初頭、フィレンツェの詩人ダンテによって描かれた『神曲』――― そのなかで語られた世界観は、中世の宇宙像を典型的に表している。 天体はなぜ宙に浮いているのか。それは、天界と地上とでは、異なる法則が支配... 2016.10.11 科学半解
科学半解 【科学思想史】運動の理論から万有引力へ モノが動くという謎 物が動くというのはどういうことか――― モノは力を加えれば動くし、斜面に置けば転がる。高いところから落とせば落下する。こんな当たり前のことに疑問を抱き、その説明を試みようとしたのが古代ギリシャ人たちだ。 運動の問題に関し... 2016.10.10 科学半解
科学半解 近代知への反論 – 中村雄二郎『臨床の知とは何か』 中村雄二郎『臨床の知とは何か』(1992)臨床の知の発見 近代科学は、普遍性・客観性・論理性を中心原理として、現実を対象化してきた。だが、その一方で、こうした枠組みから排除されてしまった「異なる現実」が存在するのではないだろうか。 それを中... 2016.07.16 科学半解
科学半解 【科学思想史】臨床医学の始まり 臨床的知識とは? 医療の現場では、医療従事者に全く異なる二つの資質が求められている。一つは、病理学をはじめとした基礎医学の知識に基づいて病気を診断する科学的知性。そして、もう一つが、経験に基づく臨床的な知識によって患者に接する対応力だ。それ... 2016.07.15 科学半解
科学半解 【科学思想史】心理学の始まり – 意識の科学的解明へ 意識の科学的探究へ 意識を定義してください――― そう言われたら、あなたはどう答えますか? 意識ってなんだろう? 心?それとも、脳? 実証研究を基礎としてきた近代科学において、「意識」は、極めて捉えがたい存在だった。 客観的な対象としては、... 2016.07.05 科学半解
科学半解 SF作家とは違う科学者としての顔 – アイザック・アシモフ『生物学の歴史』 アイザック・アシモフ『生物学の歴史』(1964)生物学者としてのアシモフ アシモフといえば、SF作家として有名だが、同時にボストン大学医学部の生化学の教授でもあった(教鞭は執っていなかったようだが)。 一般向けの科学書(いわゆる、アメリカで... 2015.11.20 科学半解