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哲学談戯

  • 2015年7月20日

J. S. ミル『自由論』(1859)

 自由とは常に矛盾に満ちた概念だ。特に政治という領域、つまり、社会的な意思決定を行う場では、自由は政治と鋭く対立する。 この政治と自由をめぐる議論に一つの解答を試みたのが、ジョン・ステュアート・ミルの『自由論』だ。  自由主義の古典的名著であり、今現在読んでみても、内容が極めて現代的なことに驚かされ […]

  • 2015年7月3日

永井均『ウィトゲンシュタイン入門』(1995)

哲学することの意味  優れた哲学者とは、「これまで誰も、問題があることに気づかなかった領域に、実は問題があることを最初に発見し、それにこだわり続けた人」のこと―――  哲学の仕事は、すでに知られている問題に新しい解答を与えることではない。そこに問題があることを発見し、それにこだわり続けることだ。もし […]

  • 2015年4月29日

ルソー『孤独な散歩者の夢想』(1782)

 ルソーの遺作となった作品。 夢想とある通り現実と妄想の間を行き来するような内容で終始、ルソーの独白が続いていく。  ルソーは、一般的には社会契約論を唱えた社会思想家として知られているが、社会思想や哲学の他に、博物学、音楽理論、芸術論などの著作もあり、作家として小説も書いていて、非常に多岐にわたる活 […]

  • 2015年4月4日

フロイト『戦争と死に関する時評』(1915)

そしてこの戦争がもたらしたもの、それは幻滅である。 世界大戦がもたらした幻滅  第一次世界大戦のさなかに書かれた論文。フロイトが、第一次世界大戦という未曾有の戦争に直面して、それがいかに衝撃的だったかが非常によく伝わってくる。  フロイトは、この戦争における幻滅を二つ上げている。まず近代国家が、自国 […]

  • 2015年4月3日

フロイト『人はなぜ戦争をするのか』(1932)

フロイト『人はなぜ戦争をするのか』(2008)  第一次世界大戦以降のフロイト後期の作品を集めた論文集。フロイトは、第一次世界大戦に直面して、人間の破壊的な欲望をまざまざと見せつけられ、それを契機にタナトスという死への欲動を理論化していく。その過程の作品を中心に編まれている。 外傷性神経症の発症   […]