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哲学談戯

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エロスへの賛歌 哲学的文学作品 – プラトン『饗宴』(385 BC?)

哲学的文学作品 彼女は言った。『では、以上をまとめると、こうなる――エロスは、よいものを永遠に自分のものにすることを求めているのだと』 舞台は、前416年のアテナイ。ソクラテスは53歳で、壮年を迎えている。 『ソクラテスの弁明』『クリトン』...
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対話から想起へ – プラトン『メノン』(385 BC?)

プラトン『メノン』(385 BC?)対話から想起へ 『メノン』は、プラトン初期対話篇の作品で、『ゴルギアス』とともに最も遅く書かれたと見られている。初期作と中期作の両方の特徴を持ち、中期への橋渡し的な位置付けにある。 主題となっていることは...
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魂という不滅不変の存在 文学と哲学の融合 – プラトン『パイドン』(385 BC?)

プラトン『パイドン』(385 BC?)プラトン中期の代表作 『パイドン』は、毒杯を仰ぐソクラテスの最期の姿を描いた作品。哲学的のみならず、文学的にも優れた内容で、プラトン中期を代表する著作だ。 「魂の不死について」という副題が付いているよう...
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徳(アレテー)は教えられるか? – プラトン『プロタゴラス』(390 BC?)

プラトン『プロタゴラス』(390 BC?)若きソクラテス 『プロタゴラス』は、プラトンの「対話編」の中では、『パルメニデス』に次いで、最も若いころのソクラテスの姿を描いた作品。作中でのソクラテスは、36歳となっている。プラトンの初期作品群に...
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毒杯を仰いだ哲学者としての運命 – プラトン『ソクラテスの弁明』(390 BC?)

プラトン『ソクラテスの弁明』(390 BC?)ソクラテスの公開討論 私は神によってポリスにくっ付けられた存在なのです。大きくて血統はよいが、その大きさゆえにちょっとノロマで、アブのような存在に目を覚まさせてもらう必要がある馬、そんなこのポリ...
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プラトン著作一覧

プラトンの著作として伝承された文献は非常に多く、その中には彼が執筆したと広く認められているもの(真作)と、後世にプラトンの名を借りて書かれたとされるもの(疑作・偽作)がある。真作(真正と広く認められているもの)初期(ソクラテスの影響が強い)...
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自然から人間へ ギリシア哲学の転換点 – F. M. コーンフォード『ソクラテス以前以後』(1932)

F. M. コーンフォード『ソクラテス以前以後』(1932)古代ギリシア哲学史汝自身を知れ——— デルポイの神殿に飾られたこの銘文は、ソクラテスの思想を最も象徴的に表した言葉だろう。 ソクラテス以前の哲学は、イオニアの自然学派が中心で、彼ら...
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芸術創作への方法論 – アリストテレス『詩学』(4c BC)

アリストテレス『詩学』(4c BC)「詩」の体系的な把握 アリストテレスは、芸術の本質を「再現」(Mimesis)として捉えている。再現することは、自然を学ぶことであって、人間の本性に由来する。そして、再現されたものを鑑賞することに喜びを見...
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対話と議論の理論化 – アリストテレス『弁論術』(4c BC)

アリストテレス『弁論術』(4c BC) 私は語り終えた。諸君はしかと聞いた。事実は諸君の手中にある。さあ、判定に入り給え。対話への信頼 よりよい答えというものは、討論や議論の中で生まれてくる。そういった「対話」に対する信頼が、西欧の知的伝統...
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近代知に代わる知性へ – 中村雄二郎『哲学の現在』

中村雄二郎『哲学の現在』(1977)近代知性のAlternative 自我、身体、認識、宇宙像(cosmology)のそれぞれにおいて、近代的知性の限界を論じた書。 近代的知性の問題とは何だろうか。著者によればそれは、科学的知識とドグマの対...
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