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哲学談戯

パスカルの賭け──理性の時代に抗した思想:パスカルの信仰とその逆説

理性による信仰の意義の証明 17世紀フランスの思想家ブレーズ・パスカルの遺稿集『パンセ』は、人間の現実を鋭く観察した人文主義(モラリスム)文学の傑作として知られている。 しかしこの書物は、彼の死後、未整理の断片を編者が寄せ集めて編纂したもの...
哲学談戯

「考える葦」としての人間──パスカル『パンセ』の人間観を読み解く

パスカル『パンセ』(1670)パスカルが生きた時代と『パンセ』の背景 ブレーズ・パスカルが生きた17世紀のフランスは、長く続いた宗教戦争の混乱を脱し、絶対王制の確立へと向かう安定期に入っていた。「フロンドの乱(1648-1653)」によって...
哲学談戯

パスカルとジャンセニスム──『パンセ』に込められた信仰と理性の対話

ジャンセニスムの源流──ヤンセニウス 17世紀、カトリック教会内部で、ヤンセン主義──フランス語でジャンセニスム(Jansénisme)──と呼ばれる改革的な信仰運動が現れる。その思想的源流となったのが、オランダの神学者コルネリウス・ヤンセ...
晴筆雨読

【年表】ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal, 1623-1662)の生涯と業績

ブレーズ・パスカル 年表年(西暦)年齢出来事・業績社会・歴史的背景1623年06月19日、フランス・クレルモン=フェランに生まれる。父エティエンヌは法律家で数学に関心が深かった。ルイ13世の治世下。宰相リシュリューが中央集権化を推進中。三十...
哲学談戯

スピノザの思想に見る近代的自由の起源:信仰心の合理化の試み – スピノザ『神学・政治論』

スピノザ『神学・政治論』(1670)近代化の条件──宗教と科学の分離 スピノザが生きた17世紀は、「科学革命の世紀」と呼ばれるように、自然科学が飛躍的に発展した時代だ。天文学、力学、光学などの分野で新しい知見が次々と現れ、それまで宗教が担っ...
方々日誌

左右盲の克服方法(自己経験談)

左右盲とは? 右と左の区別が咄嗟にはつかないこと、またはそのような人の、自称。 色盲などといった既存の言葉から造られたただの俗語であり、このような病名や学術用語が実際にあるわけではない。 ごく一般には、「右」「みぎ」「左」「ひだり」と言葉ま...
方々日誌

スライド・ギターの名手、ロイ・ロジャース ── 俳優じゃない方のRoy Rogers

Blues Singer - Roy Rogers YouTubeで偶然見つけたギタリスト、ロイ・ロジャース(Roy Rogers)。検索すると同名の西部劇俳優ばかりが出てくるが、こちらはデルタ・ブルースを得意とするスライド・ギターの名手で...
晴筆雨読

多様性の時代としてのルネサンス——合理と神秘、死と再生の交錯 – 樺山紘一『ルネサンス』

絶版本を読む絶版本の世界へようこそ。あえて絶版本を読み、それを紹介するという誰得?な企画です。樺山紘一『ルネサンス』(1993)近代性の陰に隠れたもう一つのルネサンス像 人間中心主義と合理主義的精神——— 14世紀以降のイタリアに始まり、ヨ...
千言万句

感情は「自然に湧く」ものか、「引き起こされる」ものか──日本と西欧における感情観の文化的相違

感情とは何か? 人はなぜ、嬉しくなったり、悲しくなったりするのだろうか。私たちが日々経験する感情は、どこから来て、どのように表現され、どう理解されているのだろうか。 この素朴な問いを深く掘り下げていくと、日本語と西欧語のあいだに横たわる、感...
哲学談戯

デカルト『情念論』における心身の交差点──デカルト形而上学の終着点

デカルト『情念論』(1649)デカルトの形而上学を総括する書としての『情念論』 ルネ・デカルトが晩年に完成させた最後の著作『情念論』(Les Passions de l’âme, 1649)は、彼の形而上学的思索を総括する書物だと言える。デ...
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