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2020年8月

  • 2020年8月19日

プラトン『リュシス』(B.C. 4c)

紐帯の原理としての友愛(philia)  副題は、「友愛について」。 ここで論じられている友愛(philia ピリア)は、現代の友情(friendship)より遥かに広い概念だ。 古代ギリシアにおける「友愛」は、感情的な結びつきを表すものではなく、人と人との間を結びつける紐帯となる概念で、そこからさ […]

  • 2020年8月18日

プラトンの偽書『恋がたき』について

 『恋がたき』または『恋人たち』。 副題は、「哲学について」。トラシュロスのまとめた36篇の中のひとつだが、この1篇もまた、プラトンの偽作として疑われている。  現代の計量文献学による研究では、この作品は、紀元前4世紀後半頃に書かれたもので、統計的には、クセノフォンの作品の方に有意な類似性が認められ […]

  • 2020年8月17日

プラトンの偽書『アルキビアデス』について

偽書と疑われた作品  プラトンの作品として現代まで伝わっているものは、帝政ローマ期にトラシュロスがまとめた36編が基本となっている。『アルキビアデス』はその中に含まれる作品だが、古代、中世、近代を通じてプラトンの真作として、その真偽が疑われることはなかった。 だが、『クレイトポン』と同じく、19世紀 […]

  • 2020年8月16日

プラトンの偽書『クレイトポン』について

 古代ローマ帝国2代皇帝ティベリウスの廷臣であったトラシュロスのまとめたプラトン全集は、現代に至るまでプラトンの著作を編集する際の基礎となってきた。 帝政ローマ期には、すでに真偽不明なプラトン名義の著作が相当数出回っており、プラトンの真作と思われる作品をトラシュロスは整理し、編纂した。トラシュロスが […]