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2015年9月

  • 2015年9月21日

石井陽一『「帝国アメリカ」に近すぎた国々 ラテンアメリカと日本』(2009)

哀れメキシコよ。アメリカにあまりにも近く、天国からあまりにも遠い。 新自由主義の実験場となったラテンアメリカ  2009年の著作。 2008年9月のリーマンショックを経て、オバマ政権が誕生し、新自由主義への見直しが盛んに議論されていた頃の作品。 新自由主義は、規制緩和と民営化を中心とし、小さな政府を […]

  • 2015年9月20日

櫻田大造『対米交渉のすごい国』(2009)

小国の対米戦略  2009年刊行。 カナダ、メキシコ、ニュージーランドのような小国が、いかにして独自の対米交渉を展開したかを検証した本。  著者はこの三国の外交政策の事例から、対米交渉の際の鉄則を導き出そうとしている。21の鉄則を取り上げているが、その中でも個人的に興味深かったものを挙げると。。。・ […]

  • 2015年9月15日

エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(2015)

 自由貿易は諸国民間の穏やかな商取引であるかのように語られますが、実際にはすべての国のすべての国に対する経済戦争の布告なのです。自由貿易はあのジャングル状態、今ヨーロッパを破壊しつつある力関係を生み出します。そして、国々をそれぞれの経済状況によって格付けする階層秩序に行き着いてしまいます。  201 […]

  • 2015年9月11日

門倉貴史『中国経済の正体』(2010)

リーマンショック後も堅調な中国経済  2010年刊行。 中国がGDPで日本を抜く直前の経済状況を解説している。  2008年のリーマンショック後、世界で信用縮小が進むなか、中国金融はリスクの高いサブプライムローンを避けていたため、その影響をあまり受けなかった。国内では着実に不良債権処理を進め、200 […]

  • 2015年9月10日

門倉貴史『大失業時代』(2009)

 2009年刊行。  2008年のリーマンショック以降、世界的な需要後退の中で、雇用環境が悪化していく状況を、様々な統計データを示しながら解説した本。 統計データに基づきながら、当時の経済状況と雇用環境を淡々と述べているだけなので、経済分析や社会的要因の考察といったものは一切ない。当時のデータの寄せ […]

  • 2015年9月4日

加賀野井秀一『日本語を叱る!』(2006)

タコツボ化する日本語  2006年刊行。 前作『日本語の復権』と同じく、「甘やかされた日本語」に喝を入れ、日本語の表現能力を鍛え直そうというもの。前作よりも読みやすく、論旨も掴みやすくなった。  日本人は、相手の察する能力に依存して、表現を短縮したり、曖昧にしたままで意思の疎通を行ってしまう。気心の […]

  • 2015年9月3日

加賀野井秀一『日本語の復権』(1999)

表現能力が衰退し、形骸化する日本語  1999年刊行。 日本語から見る日本人論。日本語による表現は、極度に相手の察する能力に依存していて、話者の表現能力の衰退を招いている。その結果、言葉が形骸化し、内実を失った表現が巷に氾濫するようになった。街路で無闇に流される宣伝・注意放送の騒音、紋切り型で形式的 […]