文学逍遥 2019年9月14日 頽廃を描き続ける執拗さ – 川端康成『眠れる美女』 川端康成『眠れる美女』(1961) 三島由紀夫は、新潮文庫版に解説を寄せて、この作品を次のように評している。 『眠れる美女』は、形式的完成美を保ちつつ、熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダン […] 続きを読む